福岡県は、西日本屈指の人口と経済力を有する非常に元気の良い県であり、充実した交通インフラや優れた生活環境など、国内外にビジネスを展開する拠点として数多くの強みを持っています。
県内には、九州を縦断する「九州新幹線」に加え、「九州自動車道」、「東九州自動車道」などの高速道路ネットワークのほか、日本有数の国際拠点港湾である「博多港」と「北九州港」、重要港湾の「苅田港」と「三池港」が整備されています。さらには、都心から約10分と抜群のアクセスを持ち、九州・西日本の拠点空港である「福岡空港」、24時間運航可能で国際定期便や貨物専用機も就航する「北九州空港」など、国内有数の陸海空の交通インフラ網を誇り、アジアとの近接性を有しています。
また、本県には、都市機能と自然が調和した魅力ある生活環境、安価な土地やオフィス賃料といった良好なビジネス環境、新鮮な海の幸や山の幸を使った「福岡の食」など、首都圏や他の大都市圏にはない魅力があります。加えて、充実した教育環境を有し、高水準の学力と技術力を身に付け、働く意欲に満ちた優秀な若い人材が豊富です。特に理工系の学生は、国立大学(理工系)の入学定員数と工業科系高校の生徒数は全国2位で、高等専門学校の学生数が全国3位の規模です。
産業政策としては、アジアから世界に向けて産業拠点を構築する「グリーンアジア国際戦略総合特区」の取り組みを進めるとともに、パワー半導体などのグリーンデバイス、蓄電池、大規模データセンターに関連する企業の誘致や、自動車、水素、宇宙ビジネス、IT、バイオ・メディカル、風力発電、航空機などの成長産業の育成・集積に取り組んでいます。
中でも、半導体関連産業では、国内での半導体人材不足の課題解決に向け、「福岡半導体リスキリングセンター」を開設し、幅広い技術人材の育成・確保に取り組むとともに、三次元実装やチップレット集積等の設計・試作から評価・解析及び実証までを一貫して支援する「福岡超集積半導体ソリューションセンター」を開所し、企業に高度な研究開発環境を提供しています。また、本県の基幹産業である自動車産業では、「北部九州自動車産業グリーン先進拠点推進構想」のもと、電動化分野への業態転換の促進や次世代技術への参入支援などを推進しています。さらに、水素関連産業では、北九州市響灘臨海エリアを中心とした水素供給拠点の構築に向けた取り組みやFCモビリティ普及と水素ステーション整備の一体的推進等により、水素によるグリーン成長を図る取り組みを進めています。
また、産業競争力の強化や高度な人材の雇用創出につながる本社機能の立地を促進するため、国の支援制度に加え、本県独自の税制優遇や交付金制度を活用しながら本社機能誘致に取り組むとともに、成長が期待される産業分野や企業への資金供給の円滑化などを進めています。
加えて、令和6年6月に福岡県・福岡市が金融・資産運用特区の対象地域に選定されるとともに、令和7年4月には世界的なスタートアップ支援機関であるCI C(ケンブリッジイノベーションセンター)が、東京に次ぐアジア2か所目となる拠点を福岡に開設しました。これらを追い風に、県内に集積する成長産業やスタートアップに資金が提供され、付加価値を生み出し、還流した資金が新たな企業の呼び込みや県内企業の成長に繋がっていくグローバルなエコシステムの形成を目指しています。また、これらの好機を捉えて、令和7年5月に福岡県初のスタートアップ支援拠点「グローバルコネクト福岡(グロコネ)」をCI CFukuoka内に開設しました。このグロコネが中心となって、国内外から投資家や企業などを呼び込み、経済成長の起爆剤となるスタートアップを次々と創出してまいります。
企業の皆さまには、こうした福岡県が有するアドバンテージを最大限活用し、この地でさらなる発展・飛躍を遂げていただきたいと願っています。
本県は「世界から 選ばれる福岡県」を目指し、全力で取り組んでいます。企業や従業員の皆さまにも「福岡県に立地して良かった」と感じていただけるよう、皆さまの事業活動に対する全面的なバックアップをお約束します。
皆さまが福岡県に立地されますことを、心からお待ちしています。
令和7年10月
福岡県知事 服部 誠太郎